『たまさか人形堂物語』とは
 小説家・津原泰水による『たまさか人形堂物語』は、2009年1月8日に文藝春秋社より刊行される連作小説集です。雑誌「Beth」(講談社)での連載時は「人形がたり」というタイトルで、「美しい文章でおそろしい世界をえがく」津原泰水の新たな一面を見せる小説でした。
 ミステリ、SF、怪奇幻想小説のジャンルで高い評価を得るこの小説家の新作をおたのしみください。

(あらすじ)
 人形店「たまさか人形堂」を継いだ澪のもとに、さまざまな人形が持ち寄られる。顔の壊れたビスクドール、手足のちぎれたテディベア、ラブドール…… 人形マニアの冨永、どんな人形でも修復する職人の師村とともに、人形を修復しながら、それぞれの人形にまつわる謎を解くことは、その人形を愛する人の心の謎を解くことでもある……
 

「――人はなぜ人形を作るんだと思う?」

「それに託して、力を継承するためだよ」